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拙文: それでもカシュガルを壊さないで
拙文:それでもカシュガルを壊さないで

ブログを紹介します

ウイグルの生活と文化
http://oghuzkahan.exblog.jp/

もう二年以上更新されていないブログです。

ブログ主は日本人。カシュガルの旧市街、エイティガールモスク裏の職人街から徒歩二分の裏路地にお住まいです。
数年前のこと、お住まいの地区が区画整理を理由に一度は取り壊しが決定したそうです。しかし、路地裏の生活に愛着を持つ住民の猛烈な抗議と直訴が北京の中央政府を動かし、取り壊しを免れたとのこと。
どうせ立ち退くのなら無駄かしら、と家の修繕をためらっていた住民たちは一同にリフォーム、新築、下水工事をしたそうです。ウイグル人であるブログ主の細君もキッチンやシャワー室を作りなおしたそうです。

日干し煉瓦に藁と泥を塗ったものが伝統的なウイグル人の住居です。そう言うといかにも埃っぽくて原始的なような印象をうけます。実際、カシュガル旧市街の裏路地を歩いていると中世から変わっていないかのような、時代から取り残されたような街並みです。しかし、中に入って見るとこざっぱりとしていて清潔であることがわかります。
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お金があればこんな風に改装したっていい
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「カシュガルの伝統的な住居の破壊に断固反対!!」。本当でしょうか?すべてのウイグル人が反対しているわけではないでしょう。近代的な団地のほうが便利です。「ウイグル人をこんな泥壁の住居に住まわせるなんて差別だ」、という考え方もあるでしょう。「センチメンタルな反対の声なんて所詮外国人のエゴ。反対とか言うお前は泥壁の家に住めるのか!?」というヒトだっているかもしれない。

では白川郷の日本人はイヤイヤ合掌造りの住居に住んでいるのでしょうか?京都の町屋の住人は発展から取り残されているのでしょうか?セントラルヒーティングの設備もない不便な住居にうんざりしているのでしょうか?国家の救済を望んでいるのでしょうか?
イヤだったら他の生活を選択できるのです。団地に住める。ウイグル人もしかり。中心部から15分歩けば、泥壁住居を壊して整地するまでもなく、団地の建設にうってつけの空き地がいくらでもある。旧市街の路地裏のウイグル人は好きで泥壁の住居に住んでいるのです。好きとか嫌い以前の感情だってある。500年前に先祖が立てた家に住んでいるのです。守りたい衝動にかられるのは綿々と受け継がれた本能ではないでしょうか。
便利な団地に引っ越そうか、という世帯が立ち退いたら代わりにそこに住みたいウイグル人はいくらでもいる。きっと。
China demolishing ancient Silk Road city to replace it with tourist replica
http://thescotsman.scotsman.com/world/China---demolishing-ancient.5314266.jp
(引用)China supports an international plan to designate major Silk Road landmarks as United Nations' World Heritage sites – a powerful draw for tourists, and a major incentive for governments to preserve historic areas. But Kashgar is missing from the list of proposed sites.
One foreign official who refused to be identified for fear of damaging relations with Beijing said the Old City project had unusually strong backing high in the government.
         ↑
どうやら、中国はカシュガルを世界遺産にしようと一度はリストアップし、のちに削除したようです。

中央政府にしてみれば、カシュガルなんていう“少数民族の小都市”なんか朽ち果てるままにしておけば楽でしょう。それを世界遺産としてユネスコの監督下で保存しようとし、やっぱり取りやめた。カシュガルを中国の流儀で管理したい理由があるのです。たぶん。

わたしの知り合いのウイグル人。カシュガル生まれのカシュガル育ち。彼女の実家は旧市街中心部にありました。2003年に再開発を理由に立ち退きを要求され、郊外の狭くて不便な団地に引っ越しました。再開発が完了し、かつて実家があった土地には現在中国人が住んでいるそうです。欧州某国人と結婚した彼女は、「二度とカシュガルには戻らない」と言って嫁いでいきました。

30億元もの再開発予算はだれのフトコロに入るのでしょうか?
一般的にこういったプロジェクトの建設作業には中国人労働者、もしくは新疆生産建設兵団があたるようです。新疆生産建設兵団とはかの悪名高き王震が組織した屯田兵部隊のことで、88%は中国人。

新疆生産建設兵団 /
http://en.wikipedia.org/wiki/Xinjiang_Production_and_Construction_Corps
王震 /
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%8B%E9%9C%87

30億元。崩壊寸前の泥壁住居の住人を思いやるなら産業を興して仕事を与えるのに十分な予算です。生活が潤った住民に住居の耐震化の費用を貸し付けることもできます。


① ウイグル人が何世紀にもわたって守ってきた旧市街を、50年前にやってきた中国人のお金で再開発
② 旧市街から離れた団地に移住するウイグル人。団地の家賃もバカにならない
③ 再開発は中国人のディベロッパーだか土建屋が指揮。建設作業にあたるのは中国人
④ 中国的センスに彩られた「新的老城」では中国人が商売を始めている
⑤ モスクの裏には中国人の食堂があって、煙突からはブタ肉を調理した煙があがる

…それがすでに何度も繰り返されてきて、今回は最大の牙城が崩れようとしているのです。
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中国語を理解するウイグル人が集まるBBSにこんな書き込みがありました
      ↓
① 让喀什古城里维吾尔人都迁出去了,然后再盖个楼房。

有多少维吾尔人能搬进来那些新建的楼房?

到时候一定会有成千上万的汉族移民搬进来,喀什新城和旧城都会变成“汉城”的。

② 给那些从古城搬出去的维吾尔人盖的楼房都不在城内,而在城郊。

③ 关键是谁搬回去住! →  搬去住的人必须是党员.

④ 喀什的电视频道上天天讲老城改造的好处,还制作了不少宣传片,网上可以搜到的,只不过内容千篇一律,都是感谢党感谢政府载歌载舞的场面。从去年三月起天天播放,现在也是每天必放。

⑤ ZF没有公信力,老百姓自然不惮以最坏的恶意来推测。。。。

⑥ 别改造了,政府是白痴,自己给自己找麻烦。

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by yaponluq | 2009-07-04 17:37 | 転載じゃない
イランでの誘拐事件 / 平和の裏にある危険
イラクで拘束された高遠さん御一行はイラクに行くべきではなかった。
少なくともボランティアの高遠さんと夏休みの自由研究の今井君は行くべきでななかった。
郡山さんは職業人なので、シロウトの女・子供をおいて一人で行くべきであった。日本はイラク戦争にコミットしている以上、日本人の視点で日本語で戦争を報道する日本人が必要である。誰かが行かなければならない。郡山さんの場合、安全対策がシロウトっぽかったけど。
わたしがイスタンブールで会った旅行者は空爆寸前のイラクを旅行中、バグダッドで高遠さんにお説教されたという。「このように危険な時期に物見遊山で来るべきではない。事故があったらわたしのようなボランティアの活動の妨げになるから帰りなさい」と言われたらしい。

今回の中村聡志さんがイランのバムに行くべきではなかったか否かは問題にしない。

いくつかのブログを見たら、「中村さんは危険なところに勝手に行ったんだから自己責任」という方が多いことに気がついた。救出費用や役人の出張費を税金でまかなうのは納得がいかない、ということらしい。もちろん生還を無条件に歓迎する論調も目立つ。
中村さんが誘拐されたと思われるバム周辺は当時、外務省が言うところの、「渡航の是非を検討」すべき地域であった。誘拐される可能性があるのにどうして「絶対に渡航するな」と言わないのだろう。渡航を禁止しなかった外務省に落ち度はなかったのだろうか。笹川堯さんが「費用を請求したら」と発言したらしいけれども、だったらどうしてはじめから「絶対に渡航するな、誘拐されたら救出費用は自己負担です」と言わないのだろう。なにをもって中村さんの非とするのか。なにを根拠に救出費用を請求するのか、この点が明確ではない。
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たとえば、ある旅行者がバムに行きたいと思っていたのに、そこは「渡航の是非を検討してください」と言われている地域だった。
中村さんが行ったときバムのアルゲ・バム遺跡は地震で崩壊していたはずだが、それでも見たいと思ったのか否かは知らない。遺跡はともかく通りがかりに立ち寄っただけかもしれない。
たとえばある旅行者はテヘランを経て、マシュハドやイスファハーンを見た。イランの文化財は素晴らしい。治安だってよかった。ぜひバムの遺跡も見たいと思うのは自然なことである。
じゃあ、旅行者はどうするか?
近くまで行ってみて、たとえばイスファハーンで、バムから帰ってきた別の旅行者に訊くのである。わたしもそうした。そうやって現地の情報を入手しながら移動している旅行者は多い。「バムに行こうと思うんだけど、危なくなかった?」と訊く。実際のバムはのんびりしたところで、危険な空気は微塵も感じられない。行った人なら「問題なかったよ」と答えるはずである。行ったヒトに訊く。そうやって「渡航の是非を検討」するのだ。もとより、「問題あった!誘拐されちゃったよ!」という人とは情報交換できない。
バムに程近いケルマンの宿でのこと。警察がヘロインでラリっている男を連行して行った。イランではアフガニスタンから持ち込まれる麻薬が社会問題になっている。ヘロインがどんな麻薬かは知らないが、男は床にへたばって、動けなくなっていた。中村聡志さんを誘拐した麻薬密売組織も街のどこかに存在していたかもしれないが、当時そんなことは気にかけなかった。気にかけたとしても、自分が誘拐されるとは思いもよらないだろう。
ここで外務省と旅行者のあいだに情報と意識の格差があることに気がつく。わたしはいま気がついた。旅行者は外務省が判断材料として提供している過去数例あった誘拐事件と、「問題なかった」という他人の無責任な印象を比較検討する。
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こんなことがあった。エルサレムのホステルでのこと。そこはパレスチナで活動するNGOが定宿としている。ある日本人旅行者がヘブロンから帰ってきた。(たしかヘブロンだった。ナブルスかもしれないけど)。彼はNGOではなく「物見遊山」の旅行者だ。ほかの日本人が「危なくなかったんですか?」と聞く。物見遊山の彼は「ぜんぜん平和だったよ」と得意気だ。ヘブロンにはパレスチナ難民のキャンプがあって、事あるごとにイスラエル軍の戦車が出動する。ホントーはぜんぜん平和ではない街だ。報道写真で見るように、ときにはキャンプが破壊される。NGO参加者たちはそんな破壊活動を未然に防ぐために監視やレポートをする。トレーニングを受けたうえで、パレスチナ各地に派遣される。
ヘブロンで活動していたNGOの一団がホステルに帰ってきた。緊張が安堵に変わってきたのを見はからって訊いてみた。いわく「イスラエル軍の戦車とパレスチナ人のにらみ合いがあった」とのこと。物見遊山の彼とまったくおなじ時期におなじ街にいたが、一方は戦車の出動を目の当たりにし、一方は「平和だった」と言う。一方は報道で見た危険が存在すると確認して帰ってきた。一方は見ていないものは存在していないかのようである。

東京を旅行したインド人が帰国してから友人に訊かれた。
「東京って危なくないの?」
当然、「超安全だったよ」と答えるはずである。
だって彼は地下鉄サリン事件も秋葉原通り魔事件も見ていないんだから!

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長々と書いているうちに収集がつかず、つまらぬオチでお茶を濁してしまった。
まったく筋の通らない文章だ。ごめんなさい。

バグダッドといえば…
「人生は、奇跡の詩」というロベルト・ベニーニの映画は最高です。
http://www.movie-eye.com/jinsei/
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by yaponluq | 2008-06-18 01:13 | 転載じゃない